◆会長の時間
本日は、村田ガバナー補佐訪問例会です。
会長の時間で、野原会長は、本日のご来訪者として、村田ガバナー補佐と、会員増強副委員長・ロータリーの友地区代表委員である岡部みゆき様(坂戸さつきRC)のお2人を紹介されました。
ご紹介の後会長は、先日の台風19号に伴う被害について言及されました。
本庄地域においても女堀川の一部が決壊し、床上浸水の場所があったこと、また、シルクドーム近くの堤の真ん中が盛り上がって、もう少しで決壊寸前の状態であったこと、さらに、神流川では、下久保ダムが緊急放流寸前で神川・上里・利根川流域も危険であったことを報告されました。
本日のお客様である岡部みゆき様のお住まいである川越地域・坂戸地域も甚大な被害の生じた地域でしたが(岡部様のご自宅はご無事だったとのことです。)、地区から義援金の話が出た際には、本庄南ロータリークラブとしても速やかに支援できるように、会員全員に協力を呼びかけました。
その後、野原会長は、先日山梨県に登山された際に目撃された台風の爪あとについて話されました。
山のなかでも、細い木は倒れてないのに太い木が倒れていたり、よくみると風の通り道が山の中にあって、そこの通り道では、風がどう吹いたかわかるくらい木が倒れているといった、実際に目で見て感じられた自然の脅威について話されました。
そして、ロータリークラブでできることを考えたり、皆さんの意見を行政等に持ち掛けてもいいのではないかと述べられました。
◆幹事報告
・こだま芸術祭クラウドファンディングで「小学校に絵本贈呈コース」を2冊分支援させていただいたこと
・本庄市民球場で開催の本庄市長杯ボーイズリーグの協力について
・11月2日に開催予定の「スリーデーマーチ」が台風被害により中止になったこと
・本庄パパママキッズサッカー大会(12月7日)での協力について
・11月18日(月)財団卓話として、補助金小委員会の広瀬勝俊様(深谷東RC)が来られること
・11月23日(土)研修委員会RLIパートⅡが実施されることについて
・12月14日(土)会員増強フォーラムの参加者募集について(持田 理紗会員はスピーカーとして登壇されます)
について報告いたしました。
◆お客様ご挨拶
(会員増強副委員長・ロータリーの友地区代表委員 岡部みゆき様)
お客様ご挨拶として、会員増強副委員長・ロータリーの友地区代表委員の岡部 みゆき様(坂戸さつきRC)よりご挨拶をいただきました。
まず、岡部様は、会員増強副委員長として、12月14日(土)に開催される会員増強フォーラムについてのご案内をされました。ロータリーの魅力を感じる機会なのでぜひご参加くださいと述べられました。
次に、岡部様が現在取り組まれておられる、『ロータリーの友』PRのための50クラブ訪問について紹介されました。
岡部様は、今年度7月からロータリーの友地区代表委員に就任され、各クラブを訪問して、『ロータリーの友』の魅力を伝えようとなさっています。『ロータリーの友』を開いた時に、ロータリーっていいなと、感じてもらえるように地区委員として配信していると述べられました。
続いて、『ROTARY 友と歩む 地域と歩む』(公共イメージ向上のための広報誌)についてのご紹介をされました。
こちらの冊子は、国内外のロータリアンの活動を一般の人々に知ってもらうための広報誌で、より身近に感じてもらえるように、日本人モデルを登場させているとのことです。
また、この一冊があれば、ロータリーのことがわかるようにまとまっているということで、新会員募集の時にぜひ使ってほしいとのことでした。会員増強につながるすばらしい広報誌だと思います。
本日、岡部様は浅田 進会員とお会いできてとても喜ばれました。(浅田 進氏は、ロータリーの友代表委員として、岡部様の先輩とのことです。)
また、野原会長とは、クラブ奉仕の地区委員で一緒だったということで、とても親しみを持って本庄南RCに来てくださいました。
岡部様、このたびは、有益な情報をご提供してくださいましてありがとうございました。これからぜひ活用させていただきます!!
◆浅田 進氏よりご挨拶
続いて、浅田 進氏よりご挨拶がありました。
浅田氏は、現在様々なロータリークラブに招かれ、ロータリーにとって重要なことを伝える活動をなさっています。
先日も、長崎の方に行かれていたとのことで、そちらで感じたことをお話になりました。
2000年頃から、ロータリーで「危機管理」という言葉が使われだしたということですが、それは、クラブ運営に関することでした。
ところが、最近ではこの言葉は、青少年交流などで若年齢の方を受け入れる際に、災害やテロなどに備えて高価な保険に入るという意味で「危機管理」が使われているとのことです。
ロータリーにいなければこのような話を聞くことができなかったと浅田氏は話され、私たちにも情報を共有してくださいました。
また、「会員増強」は、どのクラブでも重要課題としてあげられていたことを述べられました。
会員増強のためには、新人会員のためにもっと何かをしてあげたほうがいいのではないかとご指摘され、
ロータリーではよく感動という言葉を使うが、なかなか感動をすることは難しい。それが会員減少の一因となっているとして、言葉上の(実行の伴わない)感動ではなく、(海外など)活動を通しての「感動」が大切なのではないかと述べられました。
浅田氏、本日はありがとうございました。
◆本日の卓話(村田ガバナー補佐より)
本日の卓話は、村田ガバナー補佐からロータリーについてのお話をいただきました。
本庄南ロータリークラブの村田ガバナー補佐は、本年度7月から、国際ロータリー第2570地区第4グループのガバナー補佐としてご活躍されています。量質ともに想像を超える大変さだと思われますが、ガバナー補佐として、一つ一つ丁寧に誠実に、ご尽力なさっています。
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卓話では、村田ガバナー補佐は、ロータリアンになるということ、例会に出席することについてお話しになりました。
◆ロータリアンになるということ
まず、村田ガバナー補佐は、「ロータリーウィズダム」に掲載された1985-1986年度RI会長のエドワード・カドマン氏の文章をご紹介されました。
「だれもがこの世を変えようとしてロータリーに入ったのではありません。大部分の人は、仲間が広がる機会を求めて入会したのです。ロータリーの深い影響はゆっくりとやって来ます。私たちはゆっくりその精神に身をひたしていったのです。
入会は派手なものではなくて、本当に平々凡々としたものでしたが、徐々に変化が起こり、単なる人であることから、ロータリアンへの変化が始まりました。当たり前の酔生夢死の生涯から、意義ある運動を援助する方法を見つけ出した人の生涯へと移っていったのです。
超我の奉仕について学び、信じたときに、善の網の中に取り込まれました。ロータリアンは生まれるものではなく、かくしてつくられるものなのです。ロータリアンに変身していくゆっくりとした過程そのものに、大きな価値があるのであります。ある日突然にロータリアンになるのではないということなのです。」
村田ガバナー補佐は、ロータリーは仲間を愛する人間(温かい人柄)になるための場所であると主張するカドマン氏の言葉は非常に意味のある言葉のように感じたとおっしゃいました。
◆例会について
続けて、村田ガバナー補佐は、例会への出席について述べられました。
入会当初は、おそらく誰もがみな、歌をうたったり、手をつなぐという行為に戸惑いを感じていただろうに、いつの間にか「手に手つないで」を自然にうたっている自分がいることに気づく。
そこにはどのような変化があったからなのだろうかということについて、1991-1992年度森三郎パストガバナー(寄居RC)の言葉を紹介しながらご説明されました。
「例会出席は癖なのです。同じように欠席も癖なのです。何だかわからないけれでも、出席しないと気分がよくないという癖をつけてしまうことが、一番大事なことなのです。
昔、大店の家訓に『番頭は用があろうがなかろうが、火鉢を抱えて店先で座っていろ』というのがありました。つまり、番頭は仕事があるから店先にいるのではなくて、番頭が店先にいつも座っているから仕事が出てくるのです。
一つ出番が出てくると、その仕事に吸い寄せられるように、次から次へと出番が回ってきて、仕事に面白みが出てくるのが自然の勢いです。癖で出席したとしても、癖で出席していれば、思いがけないところから出番がやってきて、出番が出番を呼び、晴れの舞台が晴れの舞台を呼んで、さらにはクラブライフの面白さがじわじわと濃くなってくるというのが、ロータリーの持ち味です。」
村田ガバナー補佐はご自身の体験をふまえて、以下のように述べられました。
「出番があるから例会に出る。用事があるからロータリーの行事に出席するというのではなくて、癖になるので出席しているということだと思います。今振り返ると、機会をいただいているからこそ、例会に出席しているからこそ、出番がくるのだと思います。
入会当初はそんなに話すことなく終わったことを思い出します。つまらないなと思ったことは何回もございました。
ただ、出番がないし、座っているからつまらないからといって、出席が不規則だったら、様々な仲間のロータリアンとの交流も深まらなかったように思います。いつも例会に出席していたからこそ、違うメンバーとの交流も深まり、仲間を信じ、自分も知られるようになります。」
◆見えてくる楽しみについて
村田ガバナー補佐は、7月の寄居RC様へのガバナー補佐訪問の際に、「ロータリーはロータリアンになってみて初めて分かるという性質の楽しみがある」ということについて述べられました。
ロータリーアンであることについてとてもよく表現された、心に響く言葉でしたので、以下に村田ガバナー補佐の言葉を記させていただきます。
「大切なことは、前向きにチャレンジしてみるということ。
分別を離れて一度バカになって例会に顔を出している間に徐々にロータリーの面白さがわかってきたのです。
ロータリーを癖になるまで続けてみること。バカになってやってみますと、段々見えてくる何かがございます。
水もそこに何かが浮き上がってきて少しずつ形がわかってくるのと同じように、しだいしだいに心の鏡に映ってくるものがございます。それがロータリーと自分自身では思っております。
でも何が見えてくるのかという話を何度しても、それが言葉にできないのがロータリーです。
財団が難しい、財団のことを勉強することがロータリーだとは思っておりません。
大変だねとよく言われるのですが、自分の中ではすごく楽しんでいます。それはなぜなら、こういう機会をいただいて、みなさんとお会いできるからなんです。顔を合わせてそれが楽しいなと思う。
生意気かもしれませんが、最近のロータリーというのはすごく難しくしているなと思う。
そこではなくて、今一番大切なのは、人とのふれあい、交流、まずそこからかなと思います。
ロータリーを一生懸命勉強したらロータリーがわかるという部分ではないかなと思います。
ハイか、イエスで自分のできる範囲でやっていると、そこにもまた見えてくるものがあります。
規則や雑誌はいくらでも見えるけれど、それとは違った見えてくるものがある。
ロータリーは、見えることが楽しい。
見えないことも楽しい。
感じることはできるけれども、言葉でいうのは難しい。
見える旅はまだまだ続くのだと思います。」
ロータリーとは何かということについて、そのおもしろさや味わいを説明することは難しいですが、村田ガバナー補佐の言葉から、とても伝わってくるものがありました。
これからも、皆でゆっくりとロータリアンになっていく過程を楽しんでいけたらと思いました。
親睦会からの参加者を含めれば、本庄南ロータリークラブの会員、15人全員が出席してくれたガバナー補佐訪問となりました。
村田ガバナー補佐、すてきな卓話をありがとうございました!!
◆親睦会
ガバナー補佐訪問の後は、BISTRO 302(本庄市)にて、親睦会が開かれました。
以前のロータリーの友代表委員である浅田進氏と、現在の代表委員である岡部みゆき様が「ロータリーの友」について熱く語られていました。
82歳の浅田進氏は、ガバナー補佐訪問例会が終わった後、村田ガバナー補佐の卓話を誉めていらっしゃいました。
本日は、岡部みゆき様を交えた楽しい親睦会になりました!!