本日は、はにぽんプラザにて通常例会(第1175回)と定例理事会が開かれました。
また、2018-19年度R財団奨学生(本庄南ロータリークラブ)として、ロンドン大学教育研究所を優秀賞で卒業された三戸 拓実(みと たくみ)さんが、帰国後報告に来てくださいました。
◆会長の時間
いよいよ11月に入りまして、来週がバナー訪問例会、児玉様との合同例会がございます。
万全の準備のもと大歓迎でガバナーをお迎えしたいと考えておりますので、皆さんご協力をよろしくお願いいたします。
三戸くんが久しぶりにお見えになりました。後ほど報告と卓話をかねた形でお話しいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それと、皆さんに報告です。
前の方に展示されておりますが、こだま芸術祭の方の戸谷八商店で展示されるというとこで、あわせて募金活動もしていただけるということになっております。
また、倉庫についてですが、河原事務局様と、戸谷幹事の方で、キレイにしていただきました。後で見ていただければと思います。
それと、11月はいろいろと、目白押しなのですが、今月の末に、皆さんの方にポスターをお配りすることになっていると思うんですけど、ボーイズリーグの東日本大会がございます。当日選手たちをできるだけ応援するという形でいきたいと思います。
また、ボーイズリーグ大会前日のレセプションでは、今年に限っては、会長と幹事2人に出席してほしいということになっておりますので、2人で出席して、皆さんと懇親を深めてまいりたいと思っております。
続いて、11月25日(月)には、清水洋子さんの所で移動例会がございます。
先日のセミナーでは長沼さんと戸谷幹事と私で参加してきました。
清水さんのジムの器具を使って、自分の弱い部分とか、そういうところを相談しながら自分の体を見つめていただきたいと思います。
今日はまた理事会もありますので、会長の時間としましてはこの辺で終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
◆幹事報告
・三戸さんご卒業おめでとうございます。
・先日、上智大学の恩師のお墓参りで8人くらいで集まりました。その時に、緒方 貞子さんの話が出て、学生時代から、先輩たちは皆緒方さんの講義をとっていらっしゃいました。緒方さんの講義の影響を受けて、ロンドン大学で学んで、国連関係に行って、今上智大学経済学科の准教授になっている方もおられます。
三戸くんもこれから期待してますので、よろしくお願いします。
・本庄市書道人連盟会長から協賛金のお礼が来ております
・4Cゴルフコンペの会計の精算についての案内
・三戸さんがグローバル補助金奨学金で、行かれたんですよね、これのポスターの掲示をお願いするというのがロータリー財団の茂木さんから来ております
・ロータリーハワイ国際大会ご登録の案内が来ております
・例年協力しております元小山川一斉清掃の依頼も来ております
・青少年交換関係の資料として、今回スリーデーマーチが中止になったので、その代わりのものをやるという案内が来ております
・米山記念奨学会からクリスマスの案内
・米山記念奨学生受け入れのお願い
・山田さんからのメッセージ「ガバナー訪問前例会、用意万端で臨みましょう」というアドバイスをいただいております
◆委員会報告
広報委員の山田 勝治会員から「ロータリーの友11月号」についてのご紹介がありました。
「毎年11月に国連で開催されるロータリーデーは、国連とロータリーの歴史的な関係を教えてくれる大切な記念日です。2020年6月に国連憲章調印の75周年を迎える今年のロータリーデーは、例年以上に重みがあります。」
・11月2日と3日の本庄まつりについて、埼玉新聞に掲載されておりませんでした。もう少しプレスというものを利用するべきかなと考えました。
◆こだま芸術祭の報告
こだま芸術祭クラウドファンディングは、目標額までは届かなかったですけれども、無事にプペル展を開催することができるようになりました。
皆様ありがとうございました。まだ期間がありますので、皆様足を運んでくださいますようお願いいたします。
戸谷さんの蔵とか、飯塚先生の旧医院の中にも、すてきな芸術作品がありますので、一度目を通してもらって、
開催してまだ4日目ですが、5000人は来ていただいております。
このままいけば、1万人は突破できると思います。
有名な作家さんの作品もあります。
皆様にみてもらって感じるものがあると思いますので、一度足を運んでくださいますようお願いします。
◆本日の卓話(R財団奨学生 三戸 拓実さん)
【留学生活について】
おかげさまで、何とか卒業できまして、修士号をもって、今日はここに来ることができました。皆様ありがとうございます。
グローバル補助金ということで行ってまいりました。
スポンサーになっていただいてありがとうございます。
本日は2点、一つ目は、留学生活がどんなものだったのかということと、二つ目は、これからのことについてお話ししたいと思います。
◆経緯について
今回のグローバル補助金は、「基礎教育発展」のためのグローバル補助金です。
グローバル補助金をいただいて、僕が修士をとったことで、将来発展途上国の子どものために生かすというのが趣旨のものでした。
行ったところは、ロンドン大学教育研究所(UCL IOE)というところで、一応7年連続世界ランキング1位になっているところです。 修士号を取りに行きました。研究内容は、「発展途上国の教育政策」です。
発展途上国の教育政策とは、
・発展途上国で教師教育にお金をいくらつみこむべきか
・教育をした結果子ども達の健康が1ドルあたりいくつ上がるか
・どうやってはかるか
・それを比較して、こっちの政策の方がよかった、あるアフリカの地域で実績が出ているんで、他のアフリカの地域でもやる価値があるのかどうか
そういうことを学ぶコースになります。
僕は、行く前に優秀賞を取りたいとずっと言っていました。すごく難しい、100人に1人しか取れないと言われていたんですけれども、せっかく奨学金を皆様からいただいて行くので、しっかり勉強した証として優秀賞を取りたいと、ずっと言ってまいりました。
◆留学生活
正直、ロンドンに留学したというオシャレな響きとは裏腹に、ほとんどアパートと図書館の往復でした。
どのくらい勉強したかというと、週7日間、毎日12時間以上勉強をしてました。
1年間のプログラムなので、昨年8月に始まって、今年の9月に終わったのですが、特に今年の1月に入ってからは、週7日間、12時間以上勉強しました。
それはなぜできたかというと、勉強が楽しかったということがあるんですけれど、そのくらい勉強しました。
今思うと、心身に支障をきたすくらい勉強していたと思います。
例えば、僕はずっと左脳が痛かったのですが、暗いところで画面見すぎかなとかいろいろ考えていたんですけど、修士号終わったら、痛みがとれました。ですので、多分ストレスとか、プレッシャーでずっと頭が痛かったのだろうと思います。それくらい本気で勉強しました。
もう少し深堀して、どういった勉強をしていたかについてお話しします。
途上国の教育の中でも、「教育プロジェクトの効果測定・計量測定」という分野の勉強をしていました。
教育プロジェクトの効果測定が適切でないと、プロジェクトの効果を測定することがすごく難しい。
これまで、プロジェクトの効果の測り方ができてない状況で、これは効果があるといって、何十億とかのお金をつぎ込んで、効果があがらないということが頻発しているという問題がありました。
したがって、現在の世の中の流れとしては、効果の測定の仕方をしっかりした上で、政策を決める。「Evidence-Based」それに沿ったような学習内容でした。
もう少しわかりやすいのが、現地調査です。
大学院のプログラムは、1つ目が講義を入れて勉強することと、2つ目が、修士論文を書くことでした。
僕は修士論文で、シエラレオネという西アフリカの国の児童婚について研究しました。
児童婚ってどんなものかというと、10歳~18歳までの少女が無理やり結婚させられてしまう。
多くは貧困のために両親から4000円くらいで売られてしまうという問題が起きています。
たとえば、女性が妊娠した段階で、若い子と結婚したいお金持ちが寄ってきます。
この子は僕の妻になるとして、妊娠した妊婦さんに対してお金やプレゼントをして、もう逃げられなくしてしまうというような状況です。
10歳で結婚したらすぐに出産させられるので、死亡リスクもすごく高い。性病リスクもすごく高い。
何が問題かというと、一つは人権的な問題です。
結婚したくないと思ってる人が結婚させられてしまうわけですから、人権的な問題があります。
二点目は、教育的な問題です。
教育を受けられない子どもがいるということ。
教育を受けると個人も幸せになるし、社会も幸せになる。
教育を受けると、個人の収入も伸びるし、個人が健康になったりすることで、社会としても、税金を使っての医療を与えなくてすむなど、社会も良くなるという側面があります。
したがって、人権の問題と、教育をなるべく多くの人に与えるべきなのに与えられないという点で児童婚の問題があります。
シエラレオネをまわっていると、シエラレオネの女性の約40%くらいが15歳~18歳の間くらいに結婚している。
10%が10歳~15歳までに結婚させられている。
これは、シエラレオネの密林にある村で撮った写真なんですけれど、右の女性は、被害者とかでなくて、
「ラーニングセンター」という学校が終わった後に女子を教育する場所、そこで結婚の話とか性交渉の話とかして児童婚を防ごうという取り組みを行っています。そこで撮った写真です。
学校とは別に、ラーニングセンターでなるべく大人の目の光るところに置いておくことで、買われてしまったり、大人が寄ってくるのを防ぐという取組みをしています。
リサーチには大きく2つあって、量的と、質的研究があります。
僕は将来的にPhDに行きたい、博士号を取りたいので、両方経験しておくことはいいことだと思ったので、両方の手法を使って修士論文を書きました。
98%は勉強しました。
あとの2%のうちの1%は、ロータリー活動です。
卓話や、ロータリークラブのイベントなどに参加させていただきました。
こちら左は、カウンセラーのスコッチさんです。
スコッチさんは、非常に活動的な方で、ウガンダに行って教育に関するボランティア活動をなさっっていました。
派遣先ロータリークラブは、バーネットクラブ(1130地区)で、ロンドンの北にある街でした。
クリスマスの時は、ヨーロッパは日本に比べて一大イベントということで、ロータリーに関係なくスコッチさんのご自宅に招いていただいて、クリスマス会に参加させていただきました。
また、ロータリークラブや、地区によって開催された地区大会や、いろんなイベント、そういうものにも参加させていただきました。
バナーも、本庄南のと、バーネットのを交換してまいりました。
残りの1%は、僕はサッカーが好きで、リバプールのサッカーチームが好きで、そこに、月に1回くらい日帰りで行って見て帰ってきました。もちろん行く間の3時間は、論文読んで勉強をしていました。
これで100%です。
そして一年後に、修士論文が完成し、無事に優秀賞を取ることができて、修士論文も最高評価をいただきました。
【これからのことについて】
11月1日に帰ってきて、11月18日に出国します。
その行き先はヨルダン(中東)です。
(ヨルダンはシリアに接していますが、比較的安全な国です。外務省が安全性を4段階で表していて、ヨルダンはレベル1となっていて、ヨルダンは安全な国です。※外務省海外安全HPより)
UNRWAという国際機関で、そこの教育専門館というところで、パレスチナ難民キャンプの教育、政策分析に携わります。
奨学金をいただいて、そのおかげで学ぶこともできて、キャリアにもつながりそうです。
自分が何をやりたいかを大切にしたいと思っているので、自分のやりたい国と、仕事内容、ポジションもある程度めざしていきたいです。この先もどんどん、緒方 貞子さんのように経験を積んで、途上国の教育に貢献できればと思っています。
このような機会をいただきまして、ありがとうございました。
またいい報告をするために帰ってこれたらと思っています。
◆定例理事会
1. こだま芸術祭(11/2~11/17)の会場のひとつである「戸谷八商店」にて本庄南RCの活動パネルを期間中展示することについて。また募金箱(目的「ポリオ撲滅」と「台風被害の義捐金」)の設置について
2. 第5回本庄市長杯ボーイズリーグ大会歓迎レセプション(11/23)について※場所:埼玉グランドホテル本庄
3. 第1回本庄パパママキッズサッカー大会(12/7)(実行委員 河原会員)の協賛金について
4. 元小山川一斉清掃(11/16)の参加者について
5. 本庄市主催マリーゴールドの丘イルミネーション(点灯式11/23)について
6. 11月25日(月)の清水会員の仕事場「アンダンテ」での移動例会について
7. 11月11日(月)児玉・本庄南RC合同のガバナー公式訪問について
①鈴木ガバナーと随行者 村田補佐 児玉RC会員3名 本庄南会長・幹事 入会3年未満の会員(清水会員・日向会員・持田会員・戸谷幹事)との懇談会(場所:ビストロ302)
②19時点鐘(はにぽんプラザ3F IT活動室)※高橋福八パストガバナーもこちらから参加される予定
③清水会員の入会式と表彰式(ポール・ハリス・フェロー)
④ガバナーの卓話
⑤参加者全員で懇談会(食事なしでIT会議室にて約30分間。20時30分に閉会の予定。)
8. グローバル補助金を活用した台湾への多機能超音波医療巡回車寄贈について(旅程と参加人数について)
◆懇親会
ビストロ302(本庄市)にて、三戸さんを囲んでの懇親会が開かれました。
皆さん三戸さんがあまりにも大きくなって帰って来られて、ビックリしていました。
三戸さんらしくこれからも、研究と国連でのお仕事を、楽しんで充実した時を過ごしてくださいね!!
これからも本庄南ロータリークラブ一同三戸さんを応援しています。
このたびは、本庄南ロータリークラブに帰国後報告に来てくださって、本当にありがとうございました!!